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東京・大田区総合体育館で開催されたLife Time Boxing Fights 27 のセミセミファイナルで11日、WBA世界ライトフライ級6位の吉良大弥(21=志成)が、110LB(約49.9s)契約8回戦で、同級13位のジャクソン・サパタ(28=ベネズエラ)と対戦した。

ゆっくりコーナーからコーナーへとプレスをかけた吉良が、コンパクトに左を顔面に打ち込むと、サパタも左フックを顔面に打ち返すスリリングな試合。サパタはスイッチして、ノーモーションの左も突き刺すが、吉良は腰を落とされても下がらず前で勝負、左ボディで下に意識を持たせると、思い切った右ストレートを顔面に打ち込んで、コーナーに詰めた。試合が動いたのは7回、左の上下の打ち分けで詰めた吉良が左ボディでダウンを奪った。立ち上がったサパタだが、左右のボディを削られて手数が極端に落ちた。最終回、ロープを背にしながらサイドに逃げるサパタを追った吉良が、ダウンを追加。結果は判定決着となったが、最初から最後まで、仕留めにいった吉良のハートの強さが際立った。

試合後の会見場で吉良は「倒せず悔しい気持ち。自分のボクシングをせず、相手の土俵で無理矢理潰してしまい、持っている課題が明確になった。今回は0点」と、完勝したことよりも、課題を口にした。

覚悟を決めてリングに上がっているのは、十分証明できたが、「負けたら終わりの世界、とりあえず勝てて良かった」と、安堵の表情も見せた。

今後について質問されると「悪いところは課題にし、良いところは自分で褒めて、自己肯定する気持ちを鍛えたい。階級の違いはあまり感じず、チャンスがあるならライトフライでも良い。より慎重に見ていき、タイトルも狙うし、どんな試合も経験にしていく」と、引き締まった表情で、タイトル戦への展望を明かし、この日の会見を終えた。
