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WBA世界スーパーウェルター級タイトルマッチ、王者オースチン・トラウト(米)対挑戦者の元3階級制覇王者ミゲール・コット(プエルトリコ)の12回戦は1日(日本時間2日)、米国ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン(MSG)で行われた。

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○オースチン・トラウト(米)
12回判定(3対0)
●ミゲール・コット(プエルトリコ)
12回判定(3対0)
●ミゲール・コット(プエルトリコ)

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20度の世界戦で3階級制覇を成し遂げているコットだが、戦前のオッズは13対6と思いのほか接近していた。もちろんコット有利の数字ではあるが、試合地が準ホームのニューヨークであることを考えると意外な感じがしないでもない。裏返せば、それほどトラウトも高く評価されていたのである。
試合はコットがプレッシャーをかけトラウトが捌くという展開で始まった。サウスポーのトラウトは身長177センチ、リーチ183センチの大型選手。身長で7センチ、リーチで13センチ劣る元3階級制覇王者にとっては、この体格差が厄介なハンデになったようだ。
試合はコットがプレッシャーをかけトラウトが捌くという展開で始まった。サウスポーのトラウトは身長177センチ、リーチ183センチの大型選手。身長で7センチ、リーチで13センチ劣る元3階級制覇王者にとっては、この体格差が厄介なハンデになったようだ。

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トラウトは足をつかいながら右ジャブを突き、左は相手のボディに向けて放ち、さらに右フックを返すパターンでポイントを稼いでいった。対照的にコットは圧力は加えるものの手数が少なく、1万3000人超の観客とっては焦れた展開となった。ジャッジ泣かせの競ったラウンドが続いたが、細かいパンチの正確さや数で上回ったトラウトにポイントが流れることになった。
終盤になるとトラウトに対してブーイングも浴びせられたが、自分のペースを崩すことはなかった。最終回には打ち合いにも応じる場面があったが、ここでも優勢を印象づけていた。
終盤になるとトラウトに対してブーイングも浴びせられたが、自分のペースを崩すことはなかった。最終回には打ち合いにも応じる場面があったが、ここでも優勢を印象づけていた。

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採点は二者が117対111、もうひとりは119対109でいずれもトラウトの勝利を支持。試合を放送したHBOテレビのコメンテーター、スティーブ・ファーフッド氏も6点差で王者の勝利を推したが、ゲストのポール・マリナッジ(米=WBA世界ウェルター級王者)はドローの採点だった。

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大物を退けて4度目の防衛に成功した27歳のトラウトは、これで26戦全勝(14KO)。コットに代わり来年5月4日、WBC同級王者サウル・アルバレス(メキシコ)との対決に大きく前進した。5月のフロイド・メイウェザー(米)戦に続いて判定負けのコットは41戦37勝(30KO)4敗。32歳での連敗は痛いが、「これで終わりというわけではない。必ず戻ってくる」と現役続行を宣言している。